二月十七日

下津井湊(みなと)唄(うた)

小野元

 

岡山県下津井地区は、北前船の廻船基地として

古くから栄えた瀬戸内の要港である

瀬戸大橋芽吹く四国へ身を伸ばす

霞みつつ羽ばたき揺るる鷲羽山

妓楼まで浮世を巡り春の水

宵や春備前の皿に蛸づくし

春日に干す無傷自慢の章魚(たこ)ばかり

春遍路来たり廻船問屋辻

中川龍生岡山支部長十八番の民謡「下津井節」

元禄の椿咲き継げ湊唄